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    August 08

    またひとつのさよなら2

    それにしても、あの一晩の空腹は辛かった!
    帝王切開のときは手術の前の日から絶食って
    わかってたし、覚悟してたけど
    今回はいきなり「今から水もダメ」って
    言われたんだから。
    時間なくて病院行く車中で
    コンビニサンドイッチ頬張ったのが
    最後。あれ食べてなかったら
    我慢できなかったかも~☆
     
    夜中に退屈で、大阪に行っている母にメールしたら
    「何も聞いてないけど、何なの?」って。
    おいおい、今一番必要な人になんで連絡しないかなぁ?
    父(`へ´)!!!!
    しかもさぁ、急変したら命に関わるとか
    言われてるのにさ、普通連絡するよなぁ・・・・
     
    事情説明したら「明日一番の新幹線乗って帰るから!
    心配しないで。お医者さんを信頼してがんばりなさい」
    そういう母の一言が一番心強いのよね、そういう時。
     
    翌日、午前中に母が約束どおり駆けつけてくれて
    夫もはーちゃん連れて来てくれた。
    空腹を紛らわすのはたわいも無いおしゃべり。
    すぐに邪魔されたけど。
    ・・・・しばらくして登場した父は母が大阪土産で買ってきた
    しょうがの香りがぷんぷんするごぼうのスナックを
    私のベッドに座ってぼりぼり・・・・ぼりぼり・・・・・
    はーちゃんいるから全く状況判断できてない。
    嬉しそうに・・・・・(`へ´)
    お菓子を勧められた夫もさすがに
    「昨日から絶食してる人の前でかわいそう」って
    食べないのに、全く気がつかないみたいでした。
    チャンチャン
     
    お昼からまた内診、血液採取と検査が続く。
    この内診で赤ちゃんが見えなかったら
    手術決定・・・・・祈り届かず。
    それでも意外と大丈夫な私。
    泣いちゃったりするのかなって思ってたけど
    まだ姿見てなかったのが良かったのかな。
     
    夕方6:30、麻酔が入ってたぶん三秒で
    意識がなくなった私は二時間半後
    すっかり手術が終わった処置室で目が覚めました。
    あっという間に病室に戻って
    薄ぼんやり見える夫の手の暖かかったこと!
    夜九時すぎ。もう消灯時間すぎてる病室で
    待っててくれた夫にとっては
    私とは違う長い二時間半だっただろうな。
    だんだん意識がちゃんとしてくると体がぶるぶる
    震えだして寒い!夫が私の体が冷たいとか言って
    看護婦さんに毛布をもらいに行ってくれた。
    びっくりした~!半分朦朧としてたけど
    寒くて寒くてまた意識が薄れてくかとおもった(O.O;)
    良かった、体温高めの夫で。お風呂くらい暖かく
    感じたもん。
     
    夫によると取り出した左の卵管は
    そら豆くらいに膨れていたそう。
    その中に私達の赤ちゃんがいたのね。
    病理検査に出されてもう会うことは
    できないってわかって
    ちょっぴり涙が出た。
    でも、大丈夫。おじいちゃんが
    喜んでるよ。二人目のひ孫が
    着いて来てくれて~きっと
    ずっとかわいがってくれてるよね~
    って思ったから。
     
    はーちゃんがね、周りの人に言うんだよ。
    「かか、お腹痛くてボーイン(病院)行ったの。
    それで赤ちゃん死んじゃったの!」って。
    はーちゃんにとって「死んじゃった」イコール
    「おじいちゃんみたいに」で「お空に帰った」
    だから目の前にいないだけで
    悲しいことじゃないんだよね。
    言われた人はびっくりするけど
    生きる死ぬって事は
    はーちゃんくらい自然に
    受け止められたら楽に
    なれるんだろうな。
     
    広島原爆の日の黙祷の映像を
    テレビで見ていたはーちゃんが
    「みんなもおじいちゃんが
    おじいちゃんみたいに死んじゃった
    んだね。だからお祈りしてるんだね」
    どこまで理解してるかわからないけど
     
    おじいちゃんや赤ちゃんが死んじゃったこと
    そこにいたこと、はーちゃんはきっと
    忘れないんじゃないかな。
    そんなはーちゃんがいることで
     
    さよならがさよならでなくなる気がします。